圧縮されたドレス
昨年から立て続けにご依頼がありましたのが
“圧縮パック”されたドレスについているシワとりのご依頼です。
昨年末に2件、今年に入ってからも2件ございました。
そもそも“圧縮パック”と弊社のレリオンパックのような“窒素パック”の違いはご存じですか?
小さくパックされるのはどちらも同じなのですが、
“圧縮パック”は中の空気を完全に抜いてペチャンコにして保存をする方法、
“窒素パック”は途中までは圧縮パックと作業は同じなのですが、
完全に空気を抜いた後に窒素を入れて少しだけフワッとさせるパックという違いがあります。
圧縮パックはイメージ的にはお布団などの長期保管でよく見かけるあの感じです。
その2種類、保存から再度使用するために袋から出してどちらがシワがキツイか
容易に想像がつきますでしょう。
そして今年ありましたうち、3件が圧縮パックだったのです。
幸い、回復できたのですがなかなかアイロンの時間がかかりました。
圧縮パックは窒素パックよりコンパクトに保存できるためにスペースを取りませんが、
再度使用するのにはあまり適さないのではと思います。
皆様もご経験があるかもしれませんが、
セーターなどタンスの奥で折れ曲がってできたしわってなかなか取れませんよね。
あれも一定の圧迫感と長い時間がかかってそうなってしまうのです。
これをドレスに置き換えると…というわけです。
ご購入されたドレスは一般衣類と比べてみることも少なく、
保存場所の奥になりがちですが、
大事な思い出のものこそ保管方法を今一度見直してはいかがでしょうか。
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