シルク素材について
2017年07月25日(火)3:52 PM
“シルク”という言葉を聞いて、皆様はどう想像されますか。
現在では比較的、廉価なものが販売されていますが、
普段使いにはなかなかいかない素材であります。
シミがついた場合の取扱いも慎重にしなければなりません。
このように特徴のあるシルクですが、
昨年から1年間ほどあるブライダル業者様が
シルク素材のドレスを止められました。
理由は取扱が難しく、自社工場でのメンテナンスでうまくいかず、
しみ抜きを失敗し廃棄になることもけっこうあったそうなのです。
現在はお客様のご要望もあり、もとのようにシルク素材もラインナップされています。
その業者様からお預かりしていたシルクのドレスは、
光沢がとれていたり、キズになってしまったものをよく見かけました。
その都度シルク素材はシミ抜きをあまり「頑張りすぎない」ようにお話しさせていただいたのですが、
人間の心理として「薄くなったので、もう少しすれば除去できるのではないか」
という期待感のほうが上回ってしまうみたいです。
除去する技術力とそれ以上に“このまま続けると危ないな”という見極める力が重要なことだと思っています。
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